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今日について語るとき我々の語ること

社会主義

昨日は、祖母の家で遅まきながらの新年会。
祖母と私は、今の民主党は社会主義だ、危険だ、と言った。
妹は、所得税は家族の人数で合計して頭割りして払うべきと。つまり、子供がいる家庭はもっと優遇すべき、ということらしい。
でも扶養家族がいる人は、きちんと税金を優遇されているし、子ども手当だってもらってる。(ちゃんと給与明細みたことあるよね?)
こんな人たちが民主党を選んで、日本を社会主義にしようとしてるんだ、と私は妹を糾弾したのだった。

妹曰く、「子供がいる家は睡眠6時間でカップラーメン食べて生きろってことか!!」と。
しかし待てよ。
独身で、布団を敷いたら一杯の小さなアパートに住んで、睡眠6時間でカップラーメンで生きてるひとは、リアルにいる。
若年者の所得がどんどん下がっていて、20代後半でも20万円前半ぐらいの給料しかもらってないとか、今は割と当たり前の世界。お金がないので、結婚も子供を持つことも考えられない。会社には安月給でこき使われ、社員ですらなく、服と言えばスーツのほかにはジャージのみ、お金がないから食事は牛丼屋、休日は一日疲れて眠っている。
そんな人は一握りだ!とは、とても言えないのが今の日本だ。なのに、男は妻と子供を養って当然、みたいなことを言われれば、そりゃあカチンともくるだろう。自分だってもっと稼ぎたいけど、無理なんだよ!と。

一方、妹は、専業ではないけどフルタイムではないし、立派な家があって、車だってもっている。食事はいつも、手作りの栄養バランスの良い美味しいものを食べていて、毎日違う洋服を着ることもできる。家はいつも賑やかで、子供が笑って遊んでいる。
これのどこが弱者なんだ、というようなもんである。

仮に、妹のプランで所得税の変更を行った場合、扶養家族の多い家庭から召し上げられない税金については、どこかから調達する必要がある。
でも一体、日本のどこにもっと絞れるところがあるんだろう?そりゃ探せば少しはあるかもしれない。でも、事業仕訳みたいに、頑張って絞ったって、たかが知れている。どこかにお金が埋まってて、それを掘り出せば・・・なんてことはないのだ。今の日本の財政赤字をなんとかできるぐらいの埋蔵金なんて、ありもしない幻想だ。
だったら、収入か借金を増やすしかない。扶養家族の多いところの所得税を減らしても、消費税が20%とかになったら、果たして意味があるんだろうか?
それとも、独身世帯からもっと絞れってこと?

日本が一度見てしまった贅沢生活のあの頃と比較してしまうと、今はみんな生活が大変な人たちばかりになる。自分だけが生活が苦しい、政府がなんとかして当然!などという人は、冷静に周りを見渡して寝言はやめるべき。
ない袖は振れない。というか、振れない袖を無理やり振ってしまっていて、今だってとても危険な状況だ。

私たちが子供の頃は、子連れで今のようにあちこちに行ったりはしなかった。
外食なんてしたことなかった、という友達だって結構いる。家族旅行したことないとか、せいぜい親の実家に泊りに行くぐらいだったとか、そんな話も普通にある。明らかにいつも同じ服しか着てない子だって、クラスに間違いなくいた。お母さんたちは、靴下の穴は自分で繕って、近所の洋装店で買ったというような同じような服をきて、手のかからないグルグルパーマが主流だった。
でも、それで、世間全体が不幸だったのか?
中学になって、さる大企業の社宅の人々と同じ学校に通い、様々な意味での生活の違い、的なものを知った。でも、自分たちの生活が貧しくて不幸だ、なんて思ったことはなかった。

それでも日本には、選択の自由というものがある。
自分の人生は自分のものだ。自分で選んで、自分で作っていくもの。
お金がないなら、身の丈の幸せを探すのか、それとも稼ぐのか、それ以外の選択肢はないでしょうよ。
by betty_xxx | 2011-02-12 19:26 | 日記
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