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今日について語るとき我々の語ること

読書週間

最近、強烈な読書週間がやってきてる。
去年嵐のようにやってきた古典SF小説ブームが落ち着いて、しばらくゲームばかりしていたのだけれど、なぜか実用書ブームだ。
これまでの人生はずっと小説ばかり読んでいた。小説の中には素敵な世界があって、クローゼットの奥の扉がファンタージェンに繋がっているように、夢の中の崖をよじ登ってパラレルワールドに行くように、今とは違う人生を生きることが出来る。
しかし、成毛眞さんに影響されたのか、この年末に色々な本を紹介するブログを回って、面白そうなノンフィクションやビジネス書ばかり買い漁った。こうしてビジネス書とか実用書ばかり読んでいると、物事のつながり、みたいなものが見えてくるのが面白い。脳みそのあちこちがリンクする。
本は毎日ウェブを眺めているより効果がある気がするのはどうしてだろう?

忘れてしまう前にどんな本を読んだか書いておこう。

『大人げない大人になれ』成毛眞
これは結構前に読んだ本。大人げない大人・・・素敵な響きだ(笑)
そのままでいいんだ、大人げないままで、という霊験あらたか(?)なメッセージを頂き、とても嬉しくなった。そして、上には上がいると。もっと大人げなくてもいいんだ、むしろ大人げなさが全然足りてないと(笑)
ていうか、大人げある大人って、うちの業界にはあんまりいねーな・・・。


『ニッポンの穴紀行』西牟田靖
筆者の余計な推測や勝手な決め付けが若干うざいものの、近代史としてかなり面白く読んだ。
北海道の山の中で、実際に電車を猛スピードで走らせて、わざと脱線させる実験をしていたとか!考えたこともなかったけど、確かに、コンピューターシミュレーションがなければやるしかないだろう・・・けど、すごいなぁ。今じゃ絶対無理だよな。。。
タコ部屋、の本当の意味を知り、土木工事でどれだけの人が軽く死んでいったのかを知った。過酷な奴隷労働や人柱の末に実験線を作って、電車の安全を確かめる実験をしていたのだ!
人の命が軽かった時代・・・ラディカルだけど、パワーにあふれていて、考えられないような大事業が「手作業で」行われ、日本が急速に発展した、その昔。
企業が利益を追い求め、お金が流れなくなれば都合よくポイっとされた街。。。
でもなにか、今はあの時代のパワー的なものは失われて、すっかり停滞している。なんだか、とっても複雑な気持ちになった。


『知らないと恥をかく世界の大問題』池上彰
ものすごく手軽に読めるし、難しい問題が簡単な言葉で解説されていて、非常に分かりやすい。
例えば、この本を読めば、リーマンショックが何だったのか?なんで砂糖と石油がバカみたいに高かったのか?みたいな問題が、うちの妹でも理解できると思う(笑)
局所的な部分にも触れながらも、世界全体を見渡すことが出来るようになっている。これは、中学生以上はみんな読んだ方がいいデスね。
丁度政権交代したばかりの頃に書いたのか、民主にかなりの期待を寄せていますが・・・今著者がどう思ってるのかも気になるところ。
とにかく、日本やばいと思った。世界には、いろんな思惑の、いろんな立場の人がいて、過去を反省し、未来まで見通して賢く立ち回っている人たちがたくさんいる。そして、みんながすごい勢いで走ってる地面には、地雷が埋まってる。
こんなちんけな島の中で、くだらない足の引っ張り合いをしている場合じゃないんだ。


『妻を帽子とまちがえた男』オリヴァー・サックス
『レナードの朝』で有名なオリヴァー・サックスさんの著書。
ここには、神経性の色々な病気の症例が載っている。割と難しい説明もあるのだけれども、生命というもの、脳と体の仕組みというものの複雑さや不思議さ、案外アナログなことに驚かされる。
例えば、左側が、物理的にも概念的にも認識できなくなってしまったおばあさんは、テーブルの上のご飯を全部食べるために、椅子ごと自分の体を回してお皿を探す方法を編み出した・・・しかも左には回れないから、右回りで。
単純な計算もできないのに、10桁の素数を探すことが出来る自閉症の双子・・・10桁の素数とか!?
あるいは、自分を認識する機能を一切失って、自分の体と自分の結びつきを喪失してしまった女性。
ドーパミン過剰状態によるチック症によって、天才的な腕を発揮するドラマー。
それはそれは、本当に奇妙で、想像もできないような世界だ。
医者として研究者として患者と関わりつつも、サックスさんの人間に対する愛情がとても温かい。こんな先生が身近にいたらいいのに。


『もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら』藤野英人
もしタケコプターが実現したら?を大真面目に取り上げて、経済学について解説し、実際の企業名まで上げて、世の中がどうなるか考える本。
いうまでもないことだけれども、私はこういうくだらないことを大真面目に考える、というのが大好きだ。タケコプターが実現したら、東レはこんな商品を作って出して株が上がるとか、ホンダは一時的には困るけどこうするはずだとか、まったく大きなお世話なんですが、そういう風に考えることはとても愉しい。
そして、この著者はファンドマネージャーを仕事にしているそうなのだけれども、投資というもの、経済、お金、そして人間に対して、愛情深い考え方を持っている。株を買うというのは、結局は「生きた人間」を応援することだと。銀行は、お金のあるところからお金のないところにお金を回して世の中を助ける商売だと。例えニートだって、人間は生きてればお金がかかるものだし、お金を使うということは、経済と世の中に貢献してるんだと。
そんな風な、ハートウォーム(?)な捉え方はしてこなかったので、なるほどね、と思った。


『考えないヒント』小山薫堂
『ほぼ日刊イトイ新聞の本』糸井重里
イトイと小山薫堂・・・この人たちは大嫌いだ。
この人たちの余裕っぷり、「俺面白いでしょ」的な押し付けがましさ、そして「寒さ」的なものが。
でも、すごい気になる。
例えば、ほぼ日のプロダクトは、たまに、そんな気もないのについ買ってしまう。いい商品を作って、そこに「美味しそうな」物語がついている。
たまにテレビを見て、これは面白い!また見たい!と思うと、案の定小山薫堂だ。
これらの本も、とっても面白かったですよ、ええ、ええ・・・。
結局私は、おしゃれでお金持ちで有名で、「いい生活してる。人生楽しく好きなことだけやってる」感に嫉妬してるだけなのかもね・・・そんなちんけな心ではいかんね。もうちょっと、素直になろう。


『日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方』山本敏行
会社の社長本は面白いのでよく読んでいる。
これは、とっても変な会社のお話。派手に釘を出しまくって、会社を面白くすること、自分の人生を面白くすることには、相当な決意が必要だし、徹底的にやりぬく覚悟も必要だ。
つまり、岡本太郎は、最初から岡本太郎だったのではなく、自分から岡本太郎になったんです。と。
つまり、そういうことなんだよな。。。


『お菓子「こつ」の科学―お菓子作りの疑問に答える 』河田 昌子
お菓子にこってりバターと砂糖を入れるのはなぜか?クッキーの生地を伸ばして寝かせるのはなぜか?シュークリームの生地はなぜ、手早く作って温かいうちにオーブンに放り込む必要があるのか?
などなど、レシピブックに書いてある手順について、科学的に解説をしています。
よく、料理対決マンガとかで、「料理は科学さ!」とかいうライバルが出てきて、「料理は心だ!」とかなんとかいう主人公に負ける話があるけれども。。。私は思った。科学を知ってる方が、料理はうまくできる、と。
とくにお菓子作りは温度や分量に特にうるさいものだけれども、理由が分かるとすっきりするし、原理が分かればどこが肝要なのかが見えてくる。
そうすると、当然、試してみたくなるし、お菓子を作るのが愉しくなる。
# by betty_xxx | 2011-01-24 12:50 | 本・音楽・映画・ゲーム

またしても、難民キャンプ!

難民キャンプ・・・それは愛をなくし家を追われた女を匿い、再生まで見届ける日々のこと・・・。
結婚する、あるいは結婚を前提とした同棲をする、と言った場合、それに向かって生活を変えるのは大概が女の方だ。
がっつりやってた仕事をやめる、子供を産む、などなど。
ちゃんとした実家がある人はいいけれど、帰って住む場所がない実家だってある。
そうなると、本当に弱い。住む場所がない、仕事がないというのは、実に途方に暮れる事実だ。
おまけに、精神はどん底。
愛をなくし、家もなく、お金もなく、仕事もなく・・・。

以前、妹の難民キャンプが開催された。2か月も、子連れで。
しかし、結果的に戦争は終わり、平和が訪れ、妹は家に戻り家族は再生された。

あれから2年・・・またしても戦争が勃発した。
今度は鉄板だと思っていた友人。
あの完膚なきまでに打ちのめされる姿と言ったら。。。どうなってしまうのかと。
しかし、とりあえず平和は戻った。

どれだけ自分の平和が愛おしいものか。
そして、自分がどれだけいい旦那さんと暮らしているか、改めて噛みしめた週末であった。
# by betty_xxx | 2010-11-22 19:20 | 日記

血の呪い

うちの継母のことで、妹たちはかなり色々お困りのようだ。
ふんふん、と聞いていて、ちょっと悲しくなった。まあ、こんなことを言うと、遠くに住んでいて交流がないからだ!と責められることは目に見えているのだけれども。

継母は、確かにちょっと、癖のある人物だ。見栄っ張りで、考えなしで、怠惰で、口が達者で、我慢弱くて、虚言癖もある。バブル絶頂期に外資なんかで働いていたせいなのか、能天気すぎるきらいもある。
だけど、根はとてもいい人だし、基本前向きだし、面倒見もいいし、某さんみたいに人の悪口をベラベラベラベラ言いまわったりもしないし、自分に対しても人に対しても気前がいいし、裏表とか駆け引きみたいなことはしないというか、できるほど頭がよくない。
要は、かなり単純な性質の持ち主で、分かりやすい。すべては話の持っていきよう次第でどうにでもなるタイプだし、個人的にはそれほど困ったことはない。ちょっと距離を置いて付き合っている分には、ということだけれど。

うちの一族は、どうも頭に血が上ると、ありもしないことまで「創造」して腹を立てたり、言葉尻を捕まえては腹を立てたり、誰から聞いたのか分からないような情報を持ち出しては腹を立てたり、昔のことを思い出しては腹を立てたり、一方的な決めつけによって腹を立てたり、それらをいっぺんに燃料にして核連鎖反応を起こしたりする傾向がある。そして、いったん腹を立て始めると、暴走した原子炉のように歯止めがきかなくなり、ゼロかイチかというような極論ばかり持ち出すようになる。血とは全く、恐ろしいものだ。


妹たちは、父親と継母に自分たちの要求をずいぶんと言ったらしく、言って言っても通じない!と怒っていた。しかし果たして、相手の言い分は聞いたのだろうか・・・?
バブルの恩寵をまともに受けて自由奔放な生活をしていたものが、ある意味騙されて亭主関白で超我儘で頑固な男と結婚してしまい、それまでの色々な友達づきあいやら趣味やらを諦めて、自らのだらしない性格の辻褄合わせをし、バブル世代にありがちな妙なプライドの高さゆえか、深く考えない性質ゆえか、本心を打ち明けたり弱音を吐くということもない・・・。自らが招いた種とはいえ、ちょっと可哀そうなところもある。彼女の親戚筋を見る限り、あれも血のなせる業なんだと思う。
私たちの頑固で怒りっぽい血のことを考えれば、他人様にとやかく言えるような立場ではないだろうに・・・と思う。もちろん、頭に血が上っていないときは、だけど。


私にとってみれば、自分の母親の方がよっぽど厄介で、扱いづらく、面倒くさいんだけどな・・・。
# by betty_xxx | 2010-09-02 21:37 | 日記

柳の木にぶら下がる抜け殻

最近、生きる気力が湧いてこない・・・。
何をしても面白くない。
どこにも行きたくないし、なにもしたくない。
5分と集中できない。
この夏、ずっとそんなだ。
ずっと見ないふりをしてきたけど、
既にごまかしきれないところに。

これはまるで
抜け殻が服を着て歩いているようだ
# by betty_xxx | 2010-08-30 23:33 | 日記

ソーキソバ

カクタスで友達と話していて、ソーキソバが作りたくなった。
けど、ヤマトにあってはソーキ肉やらなにやら、そもそも材料をそろえるのが厄介。。。仕方ないので、クックパッドにレシピだけ作ってみた。

http://cookpad.com/recipe/1201943

何度か作ったはずなのに、どこを探しても写真が見つからない・・・仕方ないから、妹のブログからギってきた。妹さん、ありがとうwww
# by betty_xxx | 2010-08-03 11:09 | 食べる



日記・その他

by betty_xxx
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